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執筆者の写真ミウラ

Yさん追悼記事のその後「つなぐ(ユジュ)」と「交差する(ユーバーシュナイデント」のお話

YOGAの語源は、サンスクリット語の「ユジュ」…「つなぐ」とか「結びつける」という意味です。

ヨガで誰かとつながり合いながら、さまざまな方々の安らぎの気持ちや元気パワーが連鎖していくといいなと思って、この活動を続けています。

そこに身を置くとホッとしたり、リフレッシュできたりして、そこから新たな気づきが得られるような場を目指しています。


9月7日のブログで、93歳で亡くなったYさんの追悼記事を書きました。

Yさんの生き方に元気をもらったとのリアクションを多くの方々からいただきました。

ご紹介してよかったと思いました。

なかでも印象深かったのが、コミュニティクラスでヨガを続けておられるKさんからいただいた言葉でした。



記事に掲載したYさん自作によるフラワーアレンジメントの作品集の写真。

それをブログでも紹介したくて、私が娘さんに1ページを選んで撮影をお願いし、送ってもらったものです(写真)。

Kさんは、この1枚に目を奪われ、ビックリしたとの連絡をくださいました。

確かに上には、何やらわからない言葉が記されていました。

「ユーバーシュナイデントって書いてあるから驚いちゃって。ドイツのフラワーデザインの形よ。そんじょそこらの腕じゃない。素晴らしいと思って。93歳であれほど本格的なアレンジメントが作れるなんて、ブログ読んで本当に感動しました。ぜひお会いしたかった」と、Kさん。


実は、ご連絡いただいたKさん自身がただ者ではありません。

都立大学でフラワーショップ「シーズン花達(はなたち)」を経営しておられます。

彼女は、尊敬するドイツ人のフラワーデザイナーから直接に学びたくて、ドイツ語を勉強し、単身ドイツに渡って何度も講習を受けているという、すごいバイタリティの持ち主。

今では、ドイツスタイルのアレンジメントの先生としてお教室も開いています。


ユーバーシュナイデントとは、「交差する」という意味。

花材のラインがさまざまな角度で交差しながら、奥行きのあるのあるデザインで自然の情景を表現します。

フリーセントとは、「流れる」という意味。植物の自然な動きを流れで表現します。

ドイツのフラワーデザインの特徴は、植物の特性を生かして、その自然体の動きや生態を理解したうえで奥行きのある空間をデザインしていきます。


そんなことなら、私もYさんのご存命中にKさんと引き合わせたかったと思いました。


先日Yさんの納骨を青山霊園で行い、私も立ち会うことになりました。

これはまたとないチャンス。Kさんに供花のアレンジをお願いしました。

もちろん、「ユーバーシュナイデント」で。


KさんがYさんのために選んだスペシャルは白のダイヤモンドリリー。

アクセントに紫のトルコキキョウと薄いブルーのデルフィニウムをあしらって。

可憐な花々が交差して様々な方向に伸び、生き生きとした空間デザインです。

あいにくの雨でしたから、お墓には一瞬しかお供えできませんでしたが、ご遺影に供えてもらいました(写真)。


お二人の想いが交差したので、私の手でつなぎたいと思ったのです。

フラワーデザインに対する情熱や、好きなことにチャレンジするパワーを、ヨガとフラワーアレンジメント、二つのご縁でつなげることができました。

私自身もYさんの娘さんも、そのパワーのおすそ分けをいただいた気分になりました。

お世話になったYさんが天国で喜んでくだされば、さらに嬉しいです。


最近、地元の都立大学界隈では、エムズのご縁が病院をつないだり、お店の情報やお稽古をつないだりもしています。

今後も、コミュニティクラスやオンラインクラスで、皆さんとさまざまなご縁でつながりながら、ポジティブもネガティブも分かち合っていけたらと願っています。


※Yさん親子は山下昭三さん(故人)と純子さん、Kさんは木月和希子さんです。実名公表の許可をいただき、ありがとうございました。

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