さらばゴースト血管
更新日:2023年1月27日
オンラインクラスでは定期的に足活を行ってきましたが、1月も冷える時期だからこそ足にフォーカスしたヨガを実施中です。
タイムリーにも、1月11日のNHKの朝の番組「あさイチ」では冬バテ対策として「ゴースト血管」を取り上げていました。
残念ながら、この日はレッスンがあり、途中までしか観ることはできませんでしたが、エムズのレッスンでもときどき行う「かかとの上げ下げ運動」を紹介していました。
ふくらはぎの筋肉は「第2の心臓」とも言われ、下半身の血流を心臓に戻すポンプの役割を担っていますから、弱りがちなふくらはぎの筋肉を強化して血流を促すことはとても大切なのです。
足活では、マッサージやエクササイズで足裏を整え、衰えがちなふくらはぎや太もも、お尻の筋肉を強くして、効果的に使えるようにするレッスンを行います。
結果的にゴースト血管をよみがえらせ、血液を全身にめぐらせることを目指しています。
実は4年ほど前に、確かNHKスペシャルだったと思いますが「ゴースト血管が危ない—美と健康のカギ 毛細血管」という番組を観ました。コミュニティクラスの方々には番組の概要をお話しした記憶があります。
その時のメモも参考にしつつ、ゴースト血管について再度まとめてみました。
毛細血管の役割は、全身の細胞のひとつひとつに酸素や栄養を届けることと、いらなくなった老廃物を回収することです。体を流れる血液の99%は毛細血管で、髪の毛の1/10ほどの細さです。長さにすると地球を2周分以上回るほどとか。
このように重要な役割を担う毛細血管ですが、60代になると、20代に比べ約60%が機能しなくなるというのです。
毛細血管がゴースト化したもののことをゴースト血管と呼びます。
あるけど機能していないので「ゴースト」。
特に手足の末端部分は血流が滞りがちになりやすく、その部分に栄養が行きわたらなくなることでゴースト血管になりやすいようです。
手っ取り早く自分で調べるには、手の爪を押さえて白くなった後、パッと離して2秒以内で爪がピンク色に戻ったら正常だそうで、それ以上かかったら注意信号のようです。
私は2秒位かな? 微妙という感じでした。
ゴースト血管になると体はどうなるのでしょうか?
脳で起これば認知症に、骨で起きれば骨粗しょう症に、腎臓や肝臓で起きればその機能が衰えて腎・肝の病気に、肌に起こればしわやしみ、たるみに、各所で冷えやむくみが起きたり、免疫力の低下などから風邪やガン他の深刻な病気を引き起こします。美容のみならず、さまざまな病気の引き金にもなります。
予防する方法は、基本的には動脈硬化にならないようにすることが大切です。生活習慣病予防や免疫力を高める方法と大きく変わりません。高血圧、高血糖に注意し、メタボにならないように、血管を硬くしないように、継続的な筋トレや有酸素運動を行うこと、自律神経を整えてリラックスすること、体を温めることることなどなど。
4年前の番組では、毛細血管のゴースト化を修復するための食べ物についても紹介されていました。
ざっくりした説明ですが、ゴースト血管は血管の内皮と外皮の間にすき間ができてしまい、そこから血液がだだ漏れして機能しなくなるのが原因です。そのすき間を接着してくれるのがTie2(タイツー)という成分で、このTie2を活性化する役割を果たしてくれる食品がいくつかあります。
代表的なものを3つご紹介しましょう。
ルイボスティーとシナモンとヒハツ(別名ロングペッパー、長コショウ)です。
写真の左2つは、私がカルディでよく購入するお茶です。特にシナモンティーは自然の甘みが美味しく、お勧めです。シナモンには抗酸化作用もあります。
人により好みもありますが、私自身は両方とも好きなお茶で常用しています。
右の香辛料のヒハツはお店では見つけられず、ネットで購入しました。
わが家ではカレーのスパイスとして使っています(摂りすぎに注意。シナモンは1日0.6g、ヒハツは1g以内が目安)。
先日の就寝前、久しぶりにトリートメントオイルを作って、足のマッサージを入念に行いました。翌朝起きた時まで足先がジンジンして、足全体はポカポカ。熟睡できました。
手足のような体の末端部分は、トリートメントで血流を促すことも寒い冬にはとても効果的。足の冷えやむくみの解消、かかとのガサガサ予防にもおススメします。
<参考資料>
NHKあさイチ「さらば”冬バテ”血流アップ大作戦」
NHKスペシャル「ゴースト血管が危ない—美と健康のカギ 毛細血管」
「毛細血管が寿命をのばす」(根来秀行、青春出版社)
Comments