セルフケアを暮らしの習慣に②-湯舟の中で気持ちいいを味わう
更新日:2023年2月27日
日常の中に取り入れるお手軽セルフケア第2弾です。
私たちは日頃の生活の中で、自分の身体感覚を意識する時間はどれくらいあるでしょうか?
例えば、頭が痛い、お腹が痛いといった「痛みの感覚」は、異常を知らせてくれるとても大事な身体感覚です。
しかし、長期間のストレスにさらされたり、人に振り回されていて「心ここにあらず」といった精神状態が続くと、こういった体の危険信号を知らせてくれるセンサーが鈍磨してしまい、症状を深刻化させてしまうことがあります。
ストレス社会が生み出す「失体感」という状態で、周りに適応しようと頑張る人ほど陥りやすい傾向があります。
自分の外側で起きていることばかりに翻弄されて、大切な自分の内側をおろそかにすると、私たちの生命活動の基盤である自律神経のバランスが崩れてしまい、それがさまざまな病気を招くことになるからです。
だからこそ、私たちは自分の内側にある安全基地にときどき戻る時間が必要なのです。
安全基地に戻るためのキーワードは「身体感覚」。
誰もが普通にやっていることで言うと、気の置けない人と美味しいものを食べたり、好きな音楽を聴いたりして「あ~しあわせ」とか「なごむ~」と感じるときがありますね。
大好きな人や動物とのスキンシップで「癒される~」と感じることがあります。
こういった体の内側で感じる「ホッとする、安心する」感覚を意識的に味わうことで、自己治癒力が高まるのです。
ですから少しの時間でもいいので、目を閉じて、自分のなかの「気持ちいい」を存分に味わう時間を持ちましょう。
生活習慣として意識したいのは、お風呂の中です。
あたたかい湯舟に入った時に感じるあの瞬間。
思わず口から「あ~」とため息が出ることはありませんか?
目を閉じて体の奥に意識を向けると、お湯の温かさが皮膚から体の芯に向かってじんわりとしみ込んでいきます。
その感覚を存分に味わいましょう。
お風呂に浸かると気持ちがいいのは、血流を促し、新陳代謝を活発にする「温熱効果」と、血液やリンパの流れを良くする「水圧効果」、体重を支えている筋肉や関節を休めて体の緊張をほぐしてくれる「浮力効果」があるからです。
よりセルフケアを意識するなら、体の中の変化をながめながら、深い呼吸を流しましょう。
鼻から大きく吸ったら、体の中に滞っている汚れた空気やネガティブな感情など、いらないものを全部吐き出すようなイメージでゆったりと吐きます。
何回か吐き続けるうちに、副交感神経が優位になり、日常のストレスから解放されていきます。
湯舟の中でできる手軽なセルフケアとして、さらにお勧めしたいのが、お口のエクササイズと顔のマッサージです。
次回「セルフケアを暮らしの習慣に③ー湯舟の中でお口の体操」に続きます。
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