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執筆者の写真ミウラ

今年を少しだけ振り返り、そして前を向きましょう

ゆったりと座り、目を閉じてほんの数分間、今年1年の自分を振り返りましょう。

これでも立派な瞑想です。


1年を振り返ると、私自身はお別れすることが多い年だったなぁと感じます。

大切な人、お世話になった人とのお別れは先のブログで書きました。


それだけでなく、身体的な面でも手放したものが多い年でした。

よく見えていた自慢の目が一気に危うくなりました。

もちろん、少しずつ老眼になっているのは自覚していましたが、新聞の字は普通に読めると思いこみ、裸眼で読んでいた無理が祟ったのでしょうか。

ちょっと前に作った老眼鏡もあっという間に合わなくなり、疲れ目で目薬が欠かせなくなっています。


また、今年になってダメージを受けたのが膝。

これまで何の問題もなくやっていたヨガポーズで、右膝に痛みを感じるようになりました。

整形外科でMRIを撮ってみると、内側半月板に炎症が見つかりました。

貼り薬とリハビリにより4か月で痛みはとれたのですが、理学療法士さんからは完治は難しいと言われました。


もうひとつ、脳の大脳辺縁系にある記憶袋も危うくなっていることを感じる年でした。

固有名詞が出てきません。

会話に「ほら、この前行ったじゃない。あそこどこだっけ?」「昨日テレビで見たあの人よ、名前が出てこない。コンビ名はえ~っと」なんてことが多くなりました。

頭の中で映像は浮かんでいるのですが……。


そう、手放したのは、これまで当たり前だと思っていた健やかな体の機能。

加齢とともに、当たり前ではなかったことを痛感しています。


このブログを読んでくださっている方も、おそらく私と似たような年代の方だと思いますから、共感してくださる部分も多いのではないかと思います。


身近な人とのお別れや、当たり前にあった健やかな日常とのお別れは、やはり心理的にもダメージを受けます。

シニア特有のストレスというものですね。


ストレスで心にダメージを受けていると感じるときは、まずはそのストレスを以下の二つのタイプに分けましょう。


①自分の守備範囲の外で起きたことなので、自分の力ではどうすることもできないこと。

②自分の守備範囲内なので、何かできることの余地があるかもしれないと感じられること。


①は、例えば「急な土砂降りでびしょ濡れになってしまってがっかり」とか、私が今年体験した母とのお別れとか。

自然現象ですから、悲しくても辛くても元に戻すことはできません。

しかし、その悲しみは当然の感情ですから、安心な場所で出すことで癒されます。

感情を否定しないで、とことん味わい、この体験から得たものを考えることで前を向けるのです。


①以外のストレスが②です。

人間関係によるストレスも含め、守備範囲外の人やモノを変えることはできません。

でも、自分の対応や考え方を変えることで、ストレスフルな状況は変わるかもしれません。

相手の嫌な部分も見方を変えて、良い部分に光を当てれば、相手の対応も自分の気持ちも変わるかもしれません。


私の目や膝や脳の衰えはどちらでしょうか?

①と②の両方を含んでいます。

加齢による衰えは、誰にでも起きる自然現象。ストップをかけることはできません。

ただし、自分の守備範囲内で起きていることですから、できることがあるかもしれない。

そんな風に考えると、いろいろな可能性が広がります。

年を重ねることを楽しめればいいなと思っています。


こんな感じで、私はできることを探します。

今年の私に起きたことについて。

膝はリハビリでだいぶ良くなったので、再発に配慮しつつ、完治しないことは受け入れました。

目と脳は、アイエクササイズと脳トレで、まだまだ回復の余地ありそうです。

これを来年の目標に、少しずつ、少しずつ前を向いてトレーニングを試みましょう。


来年も、私と一緒に楽しみながら年を重ねてくださる仲間を募集します。

体のことで気になることがありましたら、いつでもご相談ください。

治療はできませんが、補完療法として、レッスンに反映させたいと思います。


皆さま、この1年間、コロナ禍をよく頑張りました。

良いお年をお迎えください。




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