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脳のケア⑤—口腔のセルフケアが脳を活性化

更新日:2023年6月20日

脳は、私たちが五感を通じて外界の様子を理解したり、考えたり、体を動かしたりする司令塔です。

全身の神経とつながっていて、記憶や感情、思考はもちろん、全身の動きをコントロールする、とても大切な臓器です。



脳神経外科医であるペンフィールドが描いた図で、人の体のそれぞれの部分に対応する脳の割合を2次元的に表現したものがあります。 脳の中で動作を司る 「 運動野 」 と、 感覚を司る 「 感覚野 」が図になっていて、 脳が体のどの部分と密接につながっているかが示されています。

図では、手が非常に大きいというのがよく分かります。これは脳の中で手を司る部分の割合が非常に大きいということ。

手先をまめに使うことで、いかに脳を活性化することができるかがわかります。


手の次に目立つのは、口周りと舌です。

とても敏感な器官で主に食事や会話のときに大きく活動しますから、脳への刺激がとても大きいことがわかります。

これを見ると、口腔の割合が体全体の約1/4を占めていますから、よく噛むことで脳に刺激が伝わることがよく理解できると思います。

裏を返せば、口の中が不健康の場合、脳に対しても非常に悪影響を与えるということでもあります。

加齢による脳の衰えを予防するうえでは、手作業をマメに行うことや足を使うことに加え、口腔機能のケアを続けることが大切なのです。


▶歯周病予防


口の中は最初に食べ物を受け入れる消化器です。

もともと口の中の細菌の数は百億個以上あり、口腔ケアを怠ると歯周病菌が増殖し、その菌が口の中の毛細血管から全身を巡り、動脈硬化などさまざまな炎症を招きます。

同じように脳内にも血液を通して脳血管内の炎症を引き起こします。


日々の歯磨きや、歯肉と歯、歯と歯の間のお掃除を歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを使って丁寧にケアをすること、数か月に1回の歯科受診によるメンテナンスを怠らないことをルーティンにしましょう。


▶顔ヨガで口腔体操


コロナ禍の生活ではマスク着用が日常になりましたが、その弊害は口腔機能の低下です。

表情筋の衰えにとどまらず、嚙む力や、嚥下機能も弱り、そのまま年を重ねるとオーラルフレイルになってしまいます。

口と口の中を動かすことが、フレイル予防や脳に血流を促す特効薬になります。

すき間時間に口腔体操やマッサージを習慣にしましょう。


以下は私がお勧めする顔ヨガと発声練習です。

かなり前になりますが、顔ヨガのワークショップで行ったものです。

ここでは、一部をご紹介しますね。


●口を大きく開けて、あ行「あえいうえおあお」から、わ行まで。最後は鼻から息を吸って吐く息で「ん~」で吐ききり、緩んだ感覚を感じる。(これは、オンラインヨガの前に私が行う普通の発声練習ですが、口の体操にも効果的です)

※高齢者向けには「パタカラ体操」というのも有名で、この4文字の発声練習で、口と舌の筋肉を強化し、嚥下機能の維持に効果があるようです。


●ひょっとこ口…「う~」口先を意識して5秒→リラックス。3回


●風船フェイス…両頬を思いきり膨らまし、口を閉じて10秒→一気に吐く。3回


●フィッシュマウス…左右の頬を吸い込んで5秒→リラックス。3回


●ライオンのポーズ…吐く息で下を思いきり出す→吐く息で舌で上あごの天井を思いきり押す→ゆるめてリラックス


●口を閉じて、口の中(口腔の裏側と歯茎の間)を舌先で時計回り、反時計回りで回す。5往復。


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