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執筆者の写真ミウラ

自分を慈しむ1年に

あけましておめでとうございます。

のんびりしたお正月、賑やかなお正月、清々しいお正月と、皆さまもそれぞれに楽しまれたことと思います。

私事で言えば、暮れに咳が出始め、あわやコロナかと慌てて検査するというアクシデントがありました。

幸いにも陰性で事なきを得ました。

そんなこんなで若干体調を崩して最低限のことしかできませんでしたが、シンプルなお正月を楽しむことができました。

元日には一人で近くを散歩し、ゆったりとヨガも行いました。

目を閉じて、新しい年に思うことを内観すると、やはり自分を大切にすることと、自分のできる範囲でやりたいことを続けていく年にしたいと思いました。


自分を大切にすると言うと、社会の中では協調性がないとか、自己中心的だとか、わがままになるというイメージが付きまといますが、そういうことではありません。

周りの人の支えなくして、人は生きていけません。

人を尊重して平和に生きたいからこそ、動けるエネルギーや安定したメンタルを養うことが大切です。


私にそれを教えてくれたのがヨガでした。

見方を変える。

ちょっと上の方から自分を俯瞰して観る練習をするのがヨガ。

それをすることで、自分しか見えなくて絡まった状態になっているのを、一歩外れた所から客観的に観察する。そうすると気づくことや腑に落ちることがあります。

自分に起こっていることに一喜一憂すると感情に操られてしまいます。

もう少し人生を広い視野、長い目で見るという視点に立つと、モヤモヤをそぎ落として、シンプルに過ごすことができるように感じています。

自分自身を手放すことはできないけれど、身体や感情、思考に支配されるのではなく、もう少し別の次元で自分の魂・本質を愛おしく思うと幸せ。

見える世界が変わるように感じています。


そんなことを思っていた矢先に、たまたま脳科学者の中野信子さんのラジオを聞く機会がありました。

「自己肯定感が高まる脳の使い方」という本について語っていました。

本当の意味で、自分の自己肯定感の高さは自覚できないので、中野さんは脳にしつけをするのがよいと説きます。

「どうせ自分なんてこの程度でいいでしょう」と心の中で思っていると、自分を大切にできなくなる。ちゃんと自分を大事に扱ってあげることを勧めていました。

例えば…として。

お客様には上等なカップ&ソーサーでお茶を出したりしますね。自分のことも、それと同じように扱ってあげましょう。

「自分なんて欠けたカップでいいや、茶渋がついててもいいや。カップも面倒だからペットボトルから直接飲んでいいや」ではなく、自分はもっと上等な美しいカップがふさわしいと脳に教えていくことから始めてみてはと。


その時、私は茶渋が沁みついた自分専用のマグカップでお茶を飲んでいて、思わずそれを眺めていました。

なるほどー…、それもそうだなぁ…と、面倒で放置していたマグカップの茶渋を重曹できれいに磨き、ピカピカにしたのでした(笑)。


自分を大切に扱うやり方はいろいろありますが、このような何気ない日常を意識的に変えてみることで、「大切な自分」を脳にインプットする意味合いはあるかもと納得しました。


私たちの社会は、家族のため、仕事のため、年老いた親のために、自分の持つコミュニティや人間関係のために尽くすことが美徳とされます。

その行い自体は否定はしませんが、ついついそれを優先させることでダメな自分を感じたり、知らず知らずに自分がストレスフルな状態に追い込まれてしまう場合がありませんか?


だからこそ、私はあえて自分を大切に扱う、大切な自分を感じることを意識的に積み重ねていこうと思っています。

「セルフケア」には「自分を慈しむ」という思いも込められているのです。

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