谷あり山ありゴールデンウイーク
ゴールデンウイークも半分過ぎました。
皆さんは、いかがお過ごしですか?
前半は少し寒暖の差がありましたが、5月に入って清々しい日が続きそうです。
コロナ感染と二次的な障害となった腰椎の圧迫骨折からちょうど1年が経ちました。
家族全員の感染、腰が痛くて動けない、病院に行けないの三重苦で悲惨な日々を過ごしました。
圧迫骨折かもしれないとわかっていても、誰もとりあってくれず、コロナでは整形外科にも行けない。しかも、この状況で本の出版企画が進み、早く原稿を書かなくてはいけない。あの本は実は結構厳しい状況下で書かれたものでした。
一転して、今年のゴールデンウイークはパラダイスです。
どこにも行かず、おうちでひきこもっているのに幸せ気分なのは、昨年の苦い思い出が強烈だったことも関係しているでしょう。
自分の身体が健やかであることのありがたさが身に沁みるようになりました。
とりわけ今は穏やかでもっとも過ごしやすい季節。
生きとし生けるものがエネルギーを発露する姿に目を奪われています。
お隣との境の塀からつたわせるようにしたオカメヅタが、初めて塀全体を覆うように葉を茂らせてくれました。1枚1枚の葉がイキイキと輝いています。
そのベランダの端っこで、お世話不足のため実がならなくなったサクランボの木に一個だけ真っ赤な実がなっているのを発見! ピカピカでかわいい。
蚊が寄りつかないようにと3~4年前から玄関先に置いてある蚊連草に、初めてピンクの花が咲きました。嬉しい~。
そして、今わが家で熱いのはリビングの観葉植物たちです。
その中でもっとも話題になるのが、成長著しいシェフレラという木の葉っぱ。どんどん手のような形の葉が出て大きくなるのですが、「また赤ちゃんが生まれた」と言って、家族で成長を見守っています。
主役のモンステラは同じ株でも出てくる葉の切れ込みがまちまちです。くるくると巻かれた状態で葉が出て、少しずつくるくるがほどけて葉の形になりますが、この春、過去最大10個の切れ込みの子が誕生しました。生まれたては爽やかな若葉色で、徐々に濃い緑色の大人の葉になります。
こんな小さな命の営みに心が動くようになったのは、自分がそれなりに人生経験を積んで、多くのことを乗り越えてきたことへのプレゼントのように感じます。
体が健やかだからこそ感じる幸せでもありますね。
自然の息吹に心が洗われるような連休になりました。
以前、NHKの朝の番組で女優の風吹ジュンさんが人生の先輩としてインタビューされた時に語った言葉が印象に残っています。
「必ず年をとれば衰えはありますが、精神や魂、愛情は衰え知らず」
決して若い時代に戻りたいとは思わないとおっしゃっていました。
加齢によって失っていくものに目を向けるよりも、積み上げてきたことで円熟味が増すことや、日常のさり気ないことに愛情を感じることの豊かさを伝えてくださったように感じました。
今、痛いところや体への不安がある方に伝えたいです。
実は私も腰椎の後遺症はあって、万全ではないです。たぶん、ずっと抱えていくリスクかなとも思います。
でも、自分をケアしていくことを続けていれば、少しずつ気持ちも体も楽になります。
「止まない雨はない」と思いつつ、体には気持ちいいなぁという感覚を、心には面白いなぁ、楽しいなぁという感覚を自分に与えてあげましょう。
「降っても霧雨なら平気平気」という図太さが宿るような気がしています。
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