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執筆者の写真ミウラ

1日に1回は入念な口腔内のお掃除を

前回は歯磨きの回数の話をしましたが、今回は1回歯磨きするのに費やす時間について。

少し古いデータですが、厚生労働省の歯科疾患実態調査(2012年)では、全世代で

1~3分…47.3%、3~5分…33.8%、5~10分…9.5%、10分以上…4.2%とありました。


皆さんの感想はいかがですか?

私は意外と短いことに、少しビックリしました。

 

10年以上前になります。歯の治療で歯科医院に通っていたときのこと。

歯科医との歯磨きバトルがありました。

今から考えると、大きな歯科病院でもあり、歯磨き指導に力を入れていたのだと思います。

行くと例の赤い染め出し液によるプラーク(歯垢)のチェックが毎回あるのです。

完璧を0として、磨けてない率をパーセントで知らされます。そして赤く残って磨けていない部分を細部にわたり指摘され、あれこれ細かく指導されます。

記憶では20%を超えるとダメだしの雰囲気でした。

家族に愚痴りながら、歯医者に行く前は普通の歯ブラシ、タフトブラシ(先がとんがってるブラシ)、歯間ブラシ等を駆使し、意地になって10分以上時間をかけ歯磨きしたのでした。

次第に20%を切り、だいたい10%台にはなるのですが、ひとケタにするのは難しい。

ある日、ようやく8か9%になりました。

まだ足りないと思ってガッカリした私は「すご~く頑張ったのにこの程度なんですね」とぼやきました。

「ちなみに僕はこの数字は初めて見ましたから、うまくなったと思いますよ」と歯科医。

誰でも磨き癖や不得意な部分はあるので、0にはなり得ないとのことでした。

「な~んだ、疲れる~」と思って気が抜けたのですが、私はこの経験が功を奏して、どんなに疲れていても、夜寝る前はしっかりと10分くらい入念に磨かないと寝れなくなったのでした(笑)。

お陰で、今は歯周病の対象になる4ミリ以上の歯周ポケットは、かつて歯茎の病気で切開したことのある1本を除いてありません。


ブログ等を拝見していると、ほとんどの歯科医が1日に1回、寝る前の歯磨きはフロスや歯間ブラシも使って丁寧に口の中のお掃除をすることを勧めています。

それはもちろん虫歯や歯周病予防のためです。

それに加え、高齢者に対してはオーラルフレイルを予防するためにも、免疫力を高め体全体の病気を防ぐためにも大切なのです。

健常者のほとんどに慢性型のプラークがあり、その中には細菌が棲んでいます。

若くて免疫力が高いと、それほど歯周病は進みません。

歯周病はプラークが積み重なり、細菌層が変化することで起きます。

悪さをする細菌と、それを守ろうとする免疫細胞との闘いですから、その前に、まずはプラークが積み重ならないように、毎日の歯磨きでプラークを取っておくことが大切。


最初に歯磨きに費やす時間のデータをお知らせしましたが、時間が長ければ長いほどよいわけではありません。いかに口の中のプラークを上手にとれるかが大事です。

私の歯磨きバトルの経験では、歯ブラシを使った1~2分程度の歯磨きでは、プラークの残り率は20%以上(スキルにもよります)。もう少し時間をかけ丁寧にフロスや歯間ブラシも加えると10%台になると思っています。


歯磨きのスキルについては専門外ですから伝授できませんが、歯医者さんから得たヒントを2つご紹介します。


1日2回以上磨くとして、1種類の歯ブラシを兼用するのではなく、違うタイプの歯ブラシを変えると、トータルで磨き残しが減るとのこと。例えばとして、朝は忙しいから電動歯ブラシ、昼は普通のコンパクトな歯ブラシ、夜は違うタイプのものにフロスを加えるなど。私も電動歯ブラシは使いませんが、10年以上、日中と夜は別のタイプの歯ブラシを使っています。




次は、ある歯科医のユーチューブから得た少しマニアックな歯磨き法です。

私も愛用しているコンクールというマウスウォッシュがあります(写真手前)。医者も進める隠れた人気商品で、数滴を水で薄めグチュグチュするとサッパリします。

歯科医院で購入するのですが、東急ハンズやロフトでも購入できます。

これを歯ブラシや歯間ブラシに数滴たらし、歯と歯茎の間を中心に磨くという裏ワザです。

試しにやってみると、口の中がうがい以上にさっぱりしますから、現在はマイブームになっています。

ただし、コンクールは使いすぎると色素沈着するという噂?もありますので、もしも使うなら、それも知ったうえで適度に使いましょう。

写真の右から3つ目はコンクールの歯肉炎、歯周病予防のペースト。コンクールの歯磨き用ジェルもあります。


口腔ケアについては、まだまだ続きます。


※写真奥のマウスウォッシュや歯磨きチューブは、たまたまわが家で使っているものに過ぎず、お勧めというわけではありません。


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