きみがいるから
ある日の朝、NHKの「みんなのうた」が流れていました。
ほんわかするような動画がなぜか目に留まって、フワッとした曲に耳を澄ませ、聴いていくうちに「これはヨガだなぁ」と感じました。
「きみがいるから」という谷山浩子さんの歌でした。
その「きみ」は、普通だったら愛する人だったり、親友だったり、大切な人や可愛い動物だったりと想像します。
この曲は視点が全然違っていました。
大切な「きみ」は自分のからだの各部分です。
ひとつひとつにねぎらいの気持ちや感謝の気持ちを捧げる歌でした。
昨年の4月から放送されていたようで、今はアンコール曲として放送中です。
最初の部分だけ、歌詞をご紹介しましょう。
「血管 ありがと いつもそばにいてくれて
いろんなものを 運んでくれて
内臓 ありがと いつもそばにいてくれて
ずっと眠らず 働いてくれて
きみがいるから わたしは今日も生きてる
無口な優しさに守られて」
こんな感じで「骨」や「他のみんな」にも感謝の気持ちを歌っていきます。
動画の中では、それぞれが擬人化されています。
自分の心が、キャラクター化された自身の各部分と仲良くなり、一緒に楽しもうね、がんばろうね、生きていこうねというようなメッセージを贈っています。
視聴した後、やさしい気持ちになって、ほっとしたような、元気をもらったような気分になりました。
ヨガのシャバアーサナの後の安心感とつながります。
私は、ヨガを自分と仲良くなるためのツールのひとつだと思っています。
ストレスを感じていて自分自身を見失うことって誰にでもあります。
周りのことに翻弄されると「心ここにあらず」になります。
自律神経も乱れて、体に変調が現れることもあります。
そんな時、いつも自分と共に頑張ってくれるのが、自分自身のからだです。
ヨガでは、忘れがちな自分自身のからだの感覚に耳を傾け、各部分を感じる作業に集中します。
呼吸と共に、からだの感覚を客観視することで、今ここで生きている自分を感じます。
自律神経が整い、気持ちも安らぎます。
そんな感覚を可視化してくれたような作品に出会えて、なんだか嬉しくなったのでした。
直近で調べたら、NHK総合は日曜、火曜は10:55から、Eテレは月曜8:55から、火曜12:45から放送されるようです。
よろしかったら視聴してみてください。ほっこりしますよ。
「ほっこり」で思い出しました。
次回は、先日久しぶりに行った「ほっこりワークショップ」について書きます。
からだの感覚を感じることで、こころ(感情)にもアプローチしていきます。
久しぶりにみんなのうたを聴いてみました。みんなのうたは半世紀以上前には返信用封筒を送ると歌詞カードの冊子を送ってくれていたので母がたのんでくれていました。それがぼろぼろになるくらい妹と二人で歌っていたことを思い出しました。