世界初の分身ロボットカフェでお食事しました!

最終更新: 7月5日

今流行りの人工知能(AI)を搭載したロボットではありませんよ。

ある意味その逆で、生身の人間の分身であるロボット・通称「オリヒメ」さんが接客してくれるカフェなのです。


「新しいテレワークの夜明け」と言われて話題の「分身ロボットカフェDAWN」は、世界初の実験的な試みとして、6月下旬、日本橋にてオープンしたばかりです。




分身ロボットの仕組みを簡単に説明します。


想像してみましょう。

例えば、あなたが何らかの障がいで体を自由に動かすことが難しくなったとします。

自由に外に出かけたり、イベントに参加したり、旅に出たり、学校に行ったり、仕事をしたりできなくなりました。

家にこもりっきりになり、人との交流が減り、社会参加が思うようにできなくなったら、どうなるでしょうか?

新たな出会いや発見の場がなくなり、未来に希望が持てなくなるかもしれません。

ある意味、私たちが今おかれている状況にも少し似ていますね。

でも、体を自由に動かすことさえできれば、いずれコロナ禍が終息するまでの我慢ととらえることができますが、そうでなかったら…。

「自分の代わりに外に出て活動してくれる分身がいればいいのに」と思いませんか?

それをかなえてくれるのが、分身ロボット「オリヒメ」さんです。


DAWNで接客しているオリヒメさんは、仕事による社会参加をかなえてくれるロボットなのです。

操作しているのは、日本各地(遠くはオーストラリア)のご自宅で接客の仕事をする通称「パイロット」さん。

さまざまな身体的事情で外出困難になっていますが、外で仕事がしたいという前向きな気持ちのある方々ばかりです。


6月末の午後、オフィス街なので少し迷いつつ、到着。

とてもお洒落でカジュアルな雰囲気。

お店の各テーブルには、カメラ、マイク、スピーカーがついているオリヒメさんがいて、メニューの説明や注文を遠隔操作をしながら、パイロットさんが受けてくれます。

今どきはテーブルにあるタブレット操作で簡単に注文できますが、便利だけど何となく味気ないと思いませんか?

オリヒメさんはコロナの心配なく、密でも気にせず双方向で普通にお話しができるのです。

パイロットさんのプロフィールは、端末の画面に出ています。


この日に接客してくださったパイロットさんは、途中交代で2名。

始めの方は、棒を口にくわえて操作しながら、お話しもするというやり方でお仕事をされているとのこと。凄いですね。

ご自分の障がいのお話しもしてくれますから勉強にもなり、こちらの話も聴いてくれます。

手や首が動くので、いろいろな感情表現もしてくれます。

後半に接客してくださったパイロットさんは、首を動かす操作をしながら「キョロキョロできるので、お店の雰囲気もよくわかりますよ」と教えてくださり、なるほど、その場にいる私たちと同じ空間を共有できるのが、双方にとって楽しい会話につながるのだと感じました。


また、お店の入り口での案内係や、飲み物をテーブルまで運んでくれる大きな「オリヒメD」さんもいます。何とバーカウンターには、バリスタの仕事をするテレバリスタのオリヒメさんもいます。


オリヒメを開発したのは、「人類の孤独の解消」をミッションとするオリィ研究所。

誰もが寝たきりになる可能性が高いのですから、「この先、いかに孤独にならずに、自分らしく生きていけるか」の課題を、障がいのある先輩たちと共に考え、切り開いていこうというコンセプトのもと、さまざまな挑戦をしています。

その中の事業のひとつが、分身ロボットカフェDAWNのようです。


たまたま心理の仕事をする娘が仕事の関係でオリヒメと関わったことがきっかけで、私はだいぶ前から話には聞いていました。

オリヒメはレンタルで契約すれば、重度の障がいがあるお子さんが自宅で授業に参加できたり、家族旅行に自宅から参加できたりできるのです。

学校への導入は簡単ではありませんが、特別支援学校や院内学級での導入の実例はあるとのこと。

まだ始まったばかりで、多くは実験的な試みのようです。

ただただ効率や便利さを追求するのではなく、人にやさしく、新しい居場所やコミュニティを生み出そうとしている点に、私は魅かれました。

規模は全然違いますが、新しいコミュニティをという思いでM'sを作ったコンセプトにどこか通じています。

実際に利用できるかは別として、私たちが何となく抱えている未来への不安を和らげ、夢を抱かせてくれる活動だと感じていました。


今回初めて待望のオリヒメさんと対面でき、貴重な体験をしました。

ちなみに、カフェご飯のお薦めは、ローストビーフを使ったバーガーやプレートだそうです。私は、ヘルシーなポキライスを美味しくいただきました。

オリヒメさんとのコミュニケーションで、「明日もがんばろう!」という気持ちになれるような楽しいひと時でした。

興味のある方は、予約が必要ですから「分身ロボットカフェ」で検索してみてください。 


●分身ロボットカフェDAWN

東京都中央区日本橋本町3‐8‐3 東硝ビル1F

営業時間 10:00~19:00

最寄り駅 東日本橋駅すぐ、小伝馬町駅徒歩4分、三越前駅徒歩7分、神田駅徒歩10分


<追加>

読者会員の方から「ポキライス」とは?とのご質問をいただきました。

ハワイのローカルフードで、漬けマグロとアボカドをのせ、たっぷりの野菜を付け合わせたご飯です。ハワイ式漬け丼みたいなもので、私の好物でもあります。





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