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アクティブラーニング

「ワークショップ」という言葉は定着してきました。

今は何でもかんでも使う傾向はありますが、本来は参加体験型学習のことを言います。

かつてNPOの活動で、主に小学生の子どもたちに授業内で、あるいは授業外で権利を学ぶワークショップを行なっていました。

大人向けのワークショップも提供していましたので、友人の某国立大学の先生に依頼され、講師を務めたこともあります。

理系の学生さんには、劇を含めた参加型の学習にかなりのインパクトがあったと後で聞きました。


今回は某私立大学の外部講師として、子どもたちに向けてときどき行っているストレスマネージメントのワークショップの講義を依頼されました。かつての仕事仲間が講師をしている授業枠です。

パワーポイントで内容の紹介も兼ねてならできるかなと気軽に受けました。半年以上前のことです。


ところが、近くなって打ち合わせをするうちに、2コマあり、それぞれ違う内容を提供してほしいということに。1コマはできるとして、2コマ目は何をすればいいのか?

まさかヨガをずっとやるわけにはいきません。

そもそもの授業枠はセラピーの講義で、学生さんは参加体験型の授業には慣れているとのことでした。

今どきは「アクティブラーニング」というのですね。


悩んだ末、ストレスコーピング(対処法)をテーマに講義しつつ、子どものための「ストレスコーピングのワークを作ろう!」という授業にしました。

どんなワークを作るか楽しみでもあり、できるかどうか心配でもあり…。

慣れないことをやるので、私自身はお笑い芸人の心境でした。

その前にいくつかやる体験ワークがウケるかスベるか? 特に最後に予定してた笑いヨガを楽しんでくれるか? しらけるか? それで決まるように思いました。 


結果は案ずることなかれ。思った以上にノリよく楽しんでもらえました。

最初にやった簡単なキッズヨガ「動物まねまねヨガ」はテッパンです。あらためてヨガの力は大きいと感じます。

持参した表情カードを使うワークは感情トレーニングで、コミュニケーションスキルにもなるワーク。

仕上げは、「ホッホッ、ハハハ、ホッホッ、ハハハ」

リズム運動と呼吸法を兼ねた掛け声で手拍子しながら、ハハハハハハ…とみんなで笑い?ました。

ストレスを軽減する要素を含んだ体験ワークをした後、5人くらいのグループに分かれて本題に入ります。

ストレスコーピングを考えるコツと満たしたい要件などを示した後、5分程度でできるワークを作り、最後にそのグループがファシリテート(進行)して全員で実施してみます。

私の時間配分がへただったので、作る時間が10~15分くらいしかとれなかったのにもかかわらず、3チームが見事に楽しめるワークを作ってくれました。



ひとつだけ、簡単にご紹介しましょう。5分と言わず、30分は楽しめます。

「だるまさんが転んだ」のボディランゲージ編です。

鬼が感情カードを引いて、それをみんなに言います。

「だるまさんが転んだ」の間に、その感情に見合った表情とボディランゲージをしてフリーズします。鬼が見てもっとも外している人がアウトで捕まえていく…という感じです。


リズムあり、身体表現あり、感情を読み取る要素もあり、とにかく楽しい!

他チームも、「感情を受け止める」と「柔らかい感覚を味わう」を兼ねたワーク、楽しいリズム運動を考案したワークなど。

秋授業から数か月経っていて人間関係ができていること、アクティブラーニングに慣れていることなどが功を奏して、何とか90分という時間内に収まりました。

さすが大学生と感じるほどに、この年代の瞬発力とか感性に私自身が元気をもらいました。


ちなみに、外国人の学生さんが3割ほどいました。

最近は英語が話せるSA(スチューデントアシスタント)さんが難しいところは通訳したりして、アジアやアフリカの学生さんとも一緒に授業ができたのも新しい体験でした。


コロナ以降、人間関係が希薄になったことを痛感します。人と気持ちを分かち合うことがストレスマネージメントになることを再認識した一日になりました。

最後に、ストレスマネージメントの研究者の言葉をご紹介して終わります。










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