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上肢障がい者のためのヨガワークショップ①

更新日:2020年2月16日

上肢に障がいのある方々が交流し、さまざまな情報を共有し、問題解決を図っていくNPOがあります。NPO法人ミッション・アーム・ジャパン。

義手装具や障がい者向けの商品開発ほか、障がいを前向きなエネルギーに変えて、QOL(生活の質)を高める活動をしています。

たまたま知人が関わっていることがご縁で、自宅でも安全にできるヨガのセルフケア・メソッドを考え、ワークショップをしてもらえないかと頼まれました。


腕の障がいといっても、手首から、肘から、肩から、肩甲骨から先を病気や事故で失っていたり、麻痺で動かせなくなっていたりと症状はさまざまですが、共通して言えるのは、手をつくポーズが難しいことと、体の動きとして左右が必然的にアンバランスになること。

左右の動きに歪みが生じ、それが関節の可動の制限、筋肉の萎縮につながって、伸ばしたくても伸びにくい場所ができたりします。

手をつくポーズの代わりになるポーズはヨガにたくさんありますから、その方なりにできる体勢をとり、それほど無理をしなくてもできそうな前屈や後屈、側屈、ねじりのポーズを考えます。

何よりも大切なのは、安全に、全身を気持ちよくストレッチできることです。


この考え方は、普段行っているコミュニティクラスと、ボランティアでときどきお手伝いするハンディキャップヨガのクラスで培われました。

シニアの生徒さんやハンディキャップヨガに参加する方々には、その方独自の不自由な場所があります。いわゆるヨガのポーズにこだわると、返って体を悪くしてしまうのです。

その方にとって難しいポーズは、似たような効果のあるやさしい動きに変えたり、別のポーズで代替えしてもらう工夫が必要です。


主催者と打ち合わせをしたうえで、今回のワークショップの目的は、まずは体の軸である背骨と骨盤周りをほぐすこと。

全身を気持ちよくストレッチして体のめぐりを促すこと。

そして、心と体の緊張をゆるめることにしました。

ヨガが初めての方でも自宅で安全に行えるように、膝立ちと座位と仰向けの体勢で呼吸に合わせながらフローする(流れるようにポーズをつないでいく)プログラムにしました。

7~8ポーズを太陽礼拝のように、ゆったりと流します。


さて、9月下旬の当日はどのようなワークショップになったでしょうか?

次回のブログ「上肢障がい者のためのヨガワークショップ②」でご報告します。





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