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平和が脅かされる時こそ、自分の内側に平和を


地球という美しい星の一員として、日々平和に過ごしたいと願っていますが、世界ではいろいろなことが起こっていて、心揺さぶられることが多くなりました。

想定外の感染力で各地を席捲するコロナ感染症は、2年が過ぎても未だに収まりそうもありません。

そして…今、平和を脅かす行為が世界を震撼させています。

この状況が続いたら、地球はどうなってしまうのだろう。

そんな不安と無力感に苛まれます。

各地で大変な思いをしている方々を思い、胸が痛みます。


先日、ヨガを始めた頃にお世話になった先生のレッスンを久しぶりに受けました。

ヨガが与えてくれる精神的な恵みをわかりやすくひも解いてくださる先生です。

「世界で起こっている出来事に胸が痛むのは当然だけれど、私たちは何もできないと嘆く前に、まずは自分の身近なところに平和を作ることから始めよう」

そうやって、平和を願うポーズや自分の心の平安を感じる内観を行いました。


ちょっとしたトラブルやコロナ禍の疲れに今回の出来事が重なり、私自身、安らぎの感覚が揺らいでいることに気づかされ、我に帰りました。


来週、もう一つの活動である感情トレーニングのワークショップを予定しています。

題して「ほっこりワークショップ」。

今回は、毎年呼んでくださる児童養護施設からの依頼です。

主に、子どもたちに向けて行うものですが、おとなが受けても役に立ちますから職員さんたちも一緒に行います。


まずはヨガから始めます。

キッズヨガは、吸って吐いてと呼吸を意識しながら、動物など何かになりきってポーズをとります。そして、お休みの時間に体をゆるめ、自分の体の微細な感覚の変化に意識を向けます。

この繰り返しで、知らないうちに自分の内面がほっこりしたり、心が軽くなっている自分を体験します。


ヨガの効果はたくさんありますから、目的は人それぞれでいいけれど、実は、ヨガがもたらす最大の恵みは、その積み重ねによって、自分の身体感覚や感情的なエネルギーに気づけるようになるところにあります。

ひと言で表すと「客観視」です。

外側で起きているさまざまな出来事に振り回されそうになっても、自分の内側にあるありのままの自分に帰ることで、心の平安を取り戻すことができるのです。

副交感神経が活性化されることで、自然にストレスが改善されていきます。


ほっこりワークショップでは、他にも「感情を表すことば」を集めたり、「ロールプレイ」や「描くこと」で表現する作業を通して、本来のポジティブな自分に戻していける力を養っていきます。

私自身が心を整えなくては、子どもたちの心に平和の種をまくことはできないのだと肝に銘じました。



話は変わって…。

エマ・ワトソンという女優さんをご存知でしょうか?

「ハリーポッターと賢者の石」の女の子です。

9歳でデビューし、ハリーポッターシリーズで有名になった彼女は30歳を過ぎた今も大活躍の女優さんです。

彼女は大学に在学中だった頃、ヨガに夢中になり、インストラクターの資格も持っています。

なぜヨガなのか?を尋ねると、次のように応えたそうです。

「安心していられる家で過ごしている気持ちになる方法を自分で見つける必要があるって思った。一つの場所に定着して、そこに寄りかかることが、これまで一度もできなかったから」と。

「ヨガが慌ただしい生活の中で落ち着くための“錨(いかり)”になってくれた」と話したそうです(ヨガジャーナルより)。


口で言い表すことは難しいのですが、私も日々心が揺れたり、ネガティブな感情に翻弄されたりした時に、目を閉じて、自分の内側にある“錨”のような部分にアクセスすることで、少しですが落ち着きを取り戻すことができるようになりました。

これが「マインドフルネス」です。

今ここにいる自分に心を留める。

ヨガや呼吸法、メディテーションを通して、ゆらゆらと揺れ動き不安定になっている自分という船から錨を下ろすと、ありのままの自分や何にも動かされない自分に信頼をもてるようになります。


ヨガのレッスン最後のポーズのシャバ・アーサナの時間、重力に身をゆだね、身体感覚に意識を向けます。

その時に、今生きている自分を味わうと、「私はこのままでいいのだ」という根拠のない自信が湧いてくることはありませんか?

私は、その感覚が平和の第1歩だと思っています。

















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