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動く瞑想と書く瞑想

更新日:2023年2月26日


瞑想は、心身の緊張を緩め、リラックスする手法として今注目を浴びていますが、初心者にはハードルが高いと思いませんか?

動かないで座り続けることも、目を閉じて無心になることも、そう簡単にできることではありません。

もっと身近に、誰もができる瞑想があるのにと、常々私は思っていました。


先日、久しぶりに「ほっこりワークショップ」を行いました。

ある施設で子どもたちや職員さんと一緒にステキな時間を過ごすことができました。


それって何のためにやるの?

難しく言うと「ストレスマネージメント」のため。

わかりやすく表現すると「心のおそうじ」を体験するワークショップです。


「何のこっちゃ?」ですね。


「ストレスマネージメント」とは、ストレスとの上手な付き合い方を考え、適切な対処法をしていくこと。

ストレスは誰もが避けて通れないもので、その刺激が良い方向に向かうこともありますが、長く続くと心と体に悪い影響を及ぼすこともあります。

そんな時にどのように対処し、付き合っていくかを考えます。


私たちの内面では、日々さまざまな感情が行ったり来たりします。

こういった目に見えない感情について取り上げ、モヤモヤした気持ちをどうやったらおそうじしてスッキリできるかの体験をしてもらうのが「ほっこりワークショップ」です。



最初にヨガ や呼吸法を体験します。

キッズ向けのヨガ です。

今回も結構盛り上がりました。

1番受けたのが「ライオンのポーズ」。

体の中のいらない物を吐き出すようにイメージして、大きな口を開けてハーッと舌を出して息を吐くポーズ。

私のデモンストレーションに皆さん大爆笑でした。

始めと終わりに心を落ち着かせる「大仏のポーズ」も、子どもたちは大好きです。

いくつかの動物のポーズで体を動かした後、静かに深い呼吸を流し、プチ瞑想する時間をとります。

今どんな気持ち?と聞くと、ある女の子は「体がフワッと浮いてるような感じ」と、嬉しいことばを返してくれました。

ヨガは、体を動かしながら自分を見つめる「動く瞑想」なのです。


その後、いい気持ちや嫌な気持ちについてのディスカッションとロールプレイ。

感情を表すたくさんのことばを出し合いました。

自分の気持ちを人に的確に表現することは簡単ではありませんから、ことばを知ること、それを表現することの大切さを学びます。


体を使って発散し、気持ちのことばのシャワーを浴び、最後は、「自分がワクワクするもの、ほっこりするもの」を見つけるワークです。

大きな紙に書き出します。絵で描いてもOK。

カラーペンを使って自分らしく。

遊び、音楽、自然、おもちゃ、ゲーム、人、スポーツ、食べ物…何でもOK。

自分のことを見つめる、とても大切な時間です。

自分を支えてくれるもの、癒してくれるものが脳にインプットされていれば、嫌な気持ちになっても自分を見失わずにいられるかもしれません。


今回、ほんの10分弱でしたが、「あ、これは書く瞑想だなぁ」と感じられるようなゆったりと集中できる時間が流れたのです。

私がアドバイスしたり、余計なことばを挟む必要はないと思いました。

静まり返っているわけでもなく、職員さんと子どもたちが互いの紙を見せ合いながら話したりしていますが、皆が安心して自分に向き合う場になりました。


瞑想には、他にも「歩く瞑想」や「食べる瞑想」もあります。

写経や塗り絵、手芸なども集中できたり、リラックスできたら立派な瞑想と言えます。

先日は、近所の池で釣り糸を垂れて水面をひたすら眺めているおじ様方を発見。これもある意味瞑想ですね。

決して敷居が高いものではなく、自分の身近な所にも瞑想はたくさんあることを知っていただけたでしょうか。


私のお勧めは、ほっこりワークショップで行う「書く&描く瞑想」です。

比較的大きな紙に「自分のワクワクとほっこり」をカラーペンの好きな色を使って書き出してみましょう。

自分ってこういう人なんだと知ることができます。これが大切。

嫌でなければ「わたしの取り扱い説明書」にして取っておきましょう。


※写真の本は、かつて行った別のワークショップで読み聞かせた絵本「わたしのすきなもの」フランソワーズ作、中川千尋訳(偕成社)

「わたしの取り扱い説明書」は、かつて大人向けのワークショップで使ったもの。

ポーズのイラストは先日のキッズヨガで使用したイラスト。











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