
終末期の母に寄り添う日々です
「秋は物悲しい」とよく言われています。 若い時はピンときませんでしたが、しみじみと感じられる歳になりました。 物悲しいけれど、その感覚はいやではない。紅葉が美しい季節でもあります。 日が短くなり、あぁ、もうすぐ冬が来るんだなと感じながら、心地よく美しい季節を愛でる感覚でしょうか。メランコリーな気分というとロマンティックですね。 なぜ秋になると物悲しいのか、調べてみました。 気温の低下が生命維持において不安を抱かせる説や、日の光を浴びる時間が少なくなる分、セロトニンが不足してプチ鬱になる説、植物は葉が枯れて落ち、生き物は寿命を終えたり冬眠の準備をするため、何かが終わる感覚が不安を呼び起こす説など……。 今年の10月は、この何かが終わる感覚が私の心を占めています。 93歳の母が終末期に入りました。 4月に介護老人保健施設に入居し、直後に緊急事態宣言が出てしまいました。 それにより、面会ができない時期が続きました(7月から月1回の面会はできるようになりましたが2名までの制限あり)。 今、コロナ禍で、全国の施設や病院に入っているお年寄りが家族と会えないこ